関連スレ
のび太「羽生蛇村?」一章
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のび太「羽生蛇村?」二章
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のび太「羽生蛇村?」三章
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rrr




288 :きっと入った屍人は石田さんのはず :2011/04/07(木) 17:04:01.62 ID:xSBPy5VB0

【剛田 武 第2日/8:21:11 蛭ノ塚 大字粗戸前】

ジャイアン「もう少しであの建物に着くな」

美浜「もう疲れたわよー!少し休まない?」

ジャイアン「そうだな。中に入ったらどうなるかわからないし少し休むか」

どっかりとその場に腰をおろして、目的の建物を遠目に見る。

ジャイアンもまた、何か呼ばれている気がして屍人の巣へと向かっていた。

ジャイアン「一体、あの場所に何が有るんだろうな」

独りでに口をついた言葉に答えたのは美浜ではなく、老人の声だった。

???「多分、儀式により呼ばれる御主様だろうな」

美浜「あ、あんたは志村!あんたのせいで危うく大変な事になりかけたんだからね!」

志村と呼ばれた老人は美浜の言葉を意に介さず、小型のリヤカーのようなものをジャイアンに見せた。

志村「あんた、この機械に見覚えは無いか?」






290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/07(木) 17:06:44.15 ID:xSBPy5VB0

志村が見せたリヤカーに乗っていたのは。

ジャイアンの目に飛び込んで来たものは。

はぐれてからずっと連絡のつかなかった友の一人。

ジャイアン「ど、どど、ドラえもん!!」



動かなくなったドラえもんだった。

志村「知っているようだな。合石岳の方で拾ったんだが、妙に愛着がわいちまってな。
ここまで持ってきたんだ」

そう言ってリヤカーからゆっくりとドラえもんを下ろす。

ジャイアン「ドラえもん!」

ドラえもん「」

ゆり起してみるが反応は無い。

志村「結構な距離歩いてきたんだが、一向に反応が無くてな。
やっぱりもうこわれちまってるのか?」







292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/07(木) 17:08:29.50 ID:xSBPy5VB0

ジャイアン「そんな簡単に壊れるはずは無いんだけれど・・・」

言いながらふと、思い出した。

ドラえもんは、ある場所を引っ張られると行動停止になる。

ジャイアン「もしかしたら、落下した時に何かに引っかかって引っ張られたのかも」

僅かな可能性に賭けて、ドラえもんの尻尾を引っ張ってみる。

ウイーーーーーーーーーン!!!


耳障りな音が鳴り響き、ドラえもんの目に光が宿る。

機能が、復活した。

ドラえもん「あれ、ぼくは・・・・?」

ジャイアン「ドラえも~~~~~~~ん!!!!!!」ギュウウウウウ!

ドラえもん「わっ、どうしたのさジャイアン!」

ジャイアン「このやろう、しんぱいさせやがってよ~~~~~~~~~!!!!」








294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/07(木) 17:11:19.71 ID:xSBPy5VB0

ひとしきり友との再会を(一方的だが)よろこんだあと、ジャイアンは現状について説明した。

志村と美浜の説明も合わさって大体の状況を整理したドラえもんは大きく息を吐いてから言葉を発した。

ドラえもん「にわかには信じられない話だけれど、この異常な空と建物を見る限り信じるしかなさそうだね
ポケットが使えればいいんだけれど、メンテを怠っていたからか、衝撃に耐えられなくて殆ど機能してないんだ」

ジャイアン「肝心な時はいっつもそれだな!」

ドラえもん「そんなこと言ったって・・・・。少し出せるものはあるから、それで何とかしよう」

四次元ポケットに手を突っ込んで、何かを探す。

ドラえもん「お医者さん鞄~!」

美浜「すごい、そんな小さなポケットのどこからそんな大きな物を出したの!?」

ジャイアン「ドラえもんのポケットは四次元空間に繋がってて、色んなものを取り出せるんだぜ!」

志村「俄かには信じがてえけど、見せられた上にこの状況じゃ、信じちまうな・・・」

ドラえもん「とりあえずこれで皆最低限の治療と回復は出来るから、万全の状態にしてから先へ進もう。
本当は、どんな病気にでも効く薬を使って起きたけれど、寝てる場合じゃないしね」

全員の状態を診察して適切な薬をだしたあと、ドラえもんは渋い顔をした。

ドラえもん「どうやら、君達の体にはお医者さん鞄では治せないものがあるようだね。
この異変が終わったら、皆に薬をあげるよ」








296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/07(木) 17:12:32.28 ID:cCX1YlbJ0

ちょっとSIREN買ってくるか・・・
時間的に夜中しかできないが。







297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/07(木) 17:13:47.73 ID:2+hiRcjO0

>>296
馬鹿野郎!トイレにいけなくなってもしらんぞ!!








299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/07(木) 17:14:07.76 ID:xSBPy5VB0

ジャイアン「いいんだ、視界ジャック出来なくなったら困るしな。
さて、少しだけ仮眠をとったら、突撃しようぜ!
化物は皆、俺様がギタギタにしてやる!」

言うや否や、いびきを立てて寝始める。

のび太並みの寝の速さに驚きながら、ドラえもんが立ちあがる。

ドラえもん「ぼくが見張りをしておくから、みなさんは寝てて下さい。
今まで寝てたんだから、ぼくも働かないとね」

美浜「それじゃあお言葉に甘えさせてお貰うわ。おやすみなさ~い」

志村「俺も軽く寝るとするか」

全員が寝る体制に入ったのを確認してから、ドラえもんは辺りを見回す。

ドラえもん(のび太君。待ってて。ぼくが絶対に助けるからね!)

物語は、一つの場所へとゆっくりと進んでいく。








301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/07(木) 17:20:50.15 ID:xSBPy5VB0

【骨川 スネオ 第2日/0:15:28 宮田医院第一病棟診察室】

スネオ「う・・・うん」

怪異に巻き込まれてから3度目。

気絶慣れのようなものをしていたスネオは早い段階で意識が戻ってきた。

スネオ「ぼ、ぼく生きてる!?化けものになってない!?」

ぺたぺたと顔を触るも変な様子は無く、あるのは何時もの(自称)美形の顔だけだった。

恩田「あら、もう起きて大丈夫なの?」

恩田がベッドの脇から声をかけてくる。

スネオ「恩田さんも無事だったんですか?」

恩田「ええ、牧野さんと宮田さんに助けてもらえたので」

恩田の横、少し離れた位置に居る男を一瞥しながら言った。

牧野「僕は、何もしてませんよ・・・・・
儀式も出来ず、女の子を見捨てて、また今も助けることも出来なかった。
僕は・・・僕は・・・・」

スネオ「女の子を、見捨てた・・・?」








302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/07(木) 17:24:56.42 ID:xSBPy5VB0

その言葉が引っかかった。

スネオ「もしかしてその子、ピンク色の服を着た小学生じゃなかった?」

牧野「ああ、一人はそんな服装だったよ・・・」

スネオ「しずかちゃんだ・・・」

思わず、息をのむ。

牧野「君、あのしずかって子と知り合いだったのかい!?」

スネオ「知り合いもなにも、一緒にここへ来た友達さ!
やいお前、しずかちゃんを見捨てて逃げてきたって言うんなら、許さないぞ!!」

布団から飛び起きて、牧野を詰るスネオ。

詰られた牧野は俯いて、

牧野「仕方なかったんだ・・・・
鉄砲を持ったやつに襲われてたから・・・」

と弁明した。

スネオ「ふざけるな!だからって女の子を置いて逃げるなんて、最低だぞ!!」








306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/07(木) 17:30:37.10 ID:xSBPy5VB0

今にも牧野に殴りかからんばかりの勢いでスネオが批難する。

スネオ「お前大人なんだろ!だったら、ぼくたち子供を身を呈して守るものじゃないのか!」

 強く批難するスネオを落ち着かせようと、恩田が口を開こうとした。

すると。

美奈「キュウアアアアアアアアアアエエエエエエエエエエ!!!!!」

耳障りな鳴き声をあげながら、再び美奈が現れた。

3人「う、うわあああああああ!!」

 診察室の出入り口は一つ。

その場所には今美奈がいる。

窓は全てしまっていて、スコップを持っていて臨戦態勢の美奈を避けて開けるなど出来る筈が無い。

スネオ「お、おしまいだぁ・・・・・・」

頼みの綱の宮田と呼ばれる人物はいないらしく、視界ジャックしてもいる気配は無い。








309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/07(木) 17:34:35.75 ID:xSBPy5VB0

美奈「ウウウウウウウウウウアアアアアアアアアアアアオオオオオオオオオ!!」

ゆっくりと恩田に近づいていく美奈。

捉えるように。

逃がさぬように。

スネオ「う、うわああああああ!!」

枕を投げて体当たりするスネオだったが、屍人である美奈にそんな攻撃が通用するはずもなく、簡単にあしらわれてしまう。

スネオ「くうぅ~、恩田さん、早く逃げて!」

なおも足を蹴飛ばしたりして時間稼ぎしようとするスネオだったが。

美奈「エエエエエエエエエエエエエエエエアアアアアアアアアアアアンンンンンンンンンンン!!!!」ブンッ

スネオ「ぎゃあ!」バキィ!!

ドシャ!

美奈の振るったスコップに殴りつけられ、地面へ叩きつけられてしまう。

スネオ「う・・・うう・・・・・」

絶対的絶望。

恩田さんは恐怖で逃げれず、牧野は固まっていて、自分は地面に倒れている。








313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/07(木) 17:39:22.27 ID:xSBPy5VB0

どう足掻いても絶望な状況に、スネオは涙を流した。

スネオ(みんな殺されちゃうんだ・・・・こいつに)

ならばせめて。

最初に殺される役であろう。

他の人が死ぬのを見る前に、自分が最初になろう。

そう思って立ちあがろうとした矢先、奇跡は起こった。

牧野「えーーーーーーい!!!」

いつの間にか鉄パイプをもっていた牧野が、美奈の頭を思い切り殴りつけた。

スネオ「牧野さんっ!?」

美奈「ウウウウウウウウウウウウオオオオオオオオオオオオオオ!!!?!?!!??!」

突然の不意打ちに、美奈の体が大きく揺らぐ。

絶対的に無害だと思っていたものの反抗。

それは、屍人にとっても精神的にも肉体的にも大きなダメージとなり得た。








319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/07(木) 17:47:40.46 ID:xSBPy5VB0

牧野「このっ、このっ、このぉ、このぉぉ!!
僕だって・・・・・僕だって・・・・・僕だってぇぇぇ!」

へたれだと思っていた人が。

しずかちゃんを見捨てた酷い奴だと思っていた人が。

敢然と屍人に向かい戦っている。

夢にも見えるその光景を現実だと教えてくれたのは、美奈が持っていたスコップが落ちる音だった。

ガシャン!

美奈「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアグキョエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!」

盛大な悲鳴をあげて倒れる美奈。

恩田「お姉ちゃん!!」

その光景に悲鳴を上げる恩田。

スネオ「い、今のうちだ!」

起き上がり恩田の手を取って逃がそうとするスネオ。

しかし、恩田はその場から動こうとしなかった。

恩田「お姉ちゃんが!お姉ちゃんが!!」








320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/07(木) 17:52:29.15 ID:xSBPy5VB0

こんな姿になっても、実の姉への情を捨てきれない恩田は、子供のようにいやいやをした。

牧野「今は、どうすることも出来ません!」

そんな恩田の手を、牧野も引っ張っていく。

2人に引っ張られた恩田は、半ば強制的に診察室から連れ出された。

スネオ「これからどうします!?」

牧野「もうここは危険です!どこでもいいから遠くへ逃げよう!」

放心状態の恩田をつれて2人は病院を飛び出した。

3人は向かう先を決めずに出ていった。

運命の悪戯か、必然か。

三人の向かう足の先には、屍人の巣が悠然と待ち構えていた。


第4章 変わる運命 終









第五章につづく…
http://kanisokuhou.doorblog.jp/archives/51072117.html






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